/仁王編 「拍手ありがとーございまーす!」 「ありがとうございまーす」 「仁王、声ちっちゃいよ! もっと大きく! ありがとーございまーす!」 「お前さんがデカ過ぎるだけじゃろ。それに、声デカくせんでも聞こえる」 「そ、そんな当たり前のこと言わないでよ寂しいから」 「はは、すまんの」 「一見笑ってるように見えて、全くの無表情で言ってのけてしまう仁王雅治」 「うるさかよ」 「仁王なんて幸村のパワーSにやられちゃえばいい。そのまま尻尾切られちゃえ」 「へえ? そんな事言う口はこれかの?」 「痛っ! いたたたた! ごめんなさい! もう言いません! だから頬っぺた引っ張らないでー!」 「ホントお前さんは面白いのう」 「ほっ、ホントに痛かったんだよ今の?! 頬っぺたもげるかと思った!」 「寧ろもげてくれた方がええんじゃが」 「……」 「冗談じゃ。ほんじゃ、拍手ありがとう」 /切原編 「せんぱーい! さっき丸井先輩と喋ってたでしょ?! 何話してたんスかー!」 「んー? 赤也について」 「おっ、俺についてッスか?!」 「ブン太がさ、赤也はお風呂に入ると髪の毛が増えるんじゃないかって言うのよ」 「増え……っ増えませんよ! 俺の髪の毛なんだと思ってるんスか!」 「増えるワカメ」 「喧嘩売ってますよね先輩? ちょ、丸井先輩何処ッスか?! ぶっ潰す!」 「あームリムリ。今お湯もらいに幸村のトコ行っちゃったから」 「部長を巻き込まないでくださいよ! あの人絶対実行するんだから!」 「はいはい、赤也はテンション高いねえ。あ、拍手ありがとうございます」 「ちょっ先輩! 蔑ろにしないでくださいよ!」 「赤也もほら。ありがとうって」 「ああ、ありがとうございます! 俺超嬉しいッスよ! 連載も始まったし!」 「私情挟まなくて良いからね。ブン太戻って来たよ。うわ、やかん持ってる……中身絶対熱湯でしょ」 「丸井せんぱーい! ぶっとばああす!」 /丸井&ジャッカル編 「おーい! お湯持ってきたぜい! ……って、赤也は?」 「逃げたに決まってんでしょ。そのやかん、何処から持ってきたのよ?」 「幸村君が持ってたんだよ。ワカメには、熱湯が良いっつってな! カップラーメンの残りのお湯だけど」 「……なんで幸村カップラーメンなんて食べてんの?」(化学調味料大嫌いなくせに……) 「俺が知ってるわけねえだろい。んで、赤也はどこ行ったわけ?」 「ジャッカル辺りに匿ってもらってるんじゃないの」 「ジャッカール!!」 「あ、ジャッカル逃げた。ブン太が恐ろしい形相で追いかけるから」(冗談だったのに……) 「ちょっ逃げてんじゃねーよジャッカル! 赤也はどこだー! 出せー!」 「あーあ……拍手、ありがとうございました。今後も宜しくお願いします」 「ジャッカアアル! 赤也を出せー!」 「知らねえよ! お前もブン太に嘘教えんな!」 「ごめん、信じるとは思わなくて」 「熱っ?! ブ、ブン太それマジで熱いから! 俺にかけようとすんな!」 「お前には何で髪の毛がねーんだよ! どうせ生えたら赤也みたいなワカメ頭なんだろい?!」 「ちげーよ馬鹿!」 「ワーカーメー!」 「ほんっと食い意地張ってるよね、ブン太って」 「お前もさっさと止めろ!」 /幸村編 「あれ? 丸井たちはどうしたんだい? 折角ワカメを見に来てあげたんだけど」 「赤也は逃亡。ブン太は追走中。ジャッカルが犠牲になってるよ」 「なーんだ。でも丸井も面白いよね、お湯をかけたら増えるなんて発想力が」 「どうせ幸村が、ブン太の興味をそそるような事言ったんでしょ」 「失礼な事言うね? 俺はただ助言してあげただけなのに」 「第一、お湯をかけたら増えるかなんて、シャワー室で見てるんだから解るのに」 「ああ、そういえばそうだったね」 「(知ってて言ってる癖に)」 「え? 何か言った? 場合によってはジャッカルになるけど」 「すみません何も言ってません」(ジャッカルになるって、犠牲になるって事だよね……?!) 「そういえばさっき仁王と話してた時、俺のパワーSにやられちゃえば良いなんて言ったらしいね」 「えっ……」 「何で知ってるの、って顔だけど。仁王が教えてくれたんだよ?」 「あ、の白髪頭……!」 「俺そんなパワーないよ? 何か勘違いしてるみたいだけど。見た目も儚いだろう?」 「(嘘つき! 片手で林檎握りつぶせるパワー持ってるじゃん!)」 「丸井ー! そのやかん持ってこっちにおいで。ちょうどね、この子が浴びたいんだって熱湯」 「ええええええ?!」 「ふふっ、拍手ありがとう。これからも宜しくね」 /柳生編 「あっ柳生! 助けて! お湯が! 熱湯に襲われる!」 「は? 熱湯?」 「幸村がねっ、熱湯持って私を追い掛けてくるんだよ……って、アレ? 居なくなってる」 「幸村くんは、貴女に熱湯をかけるなんてことしませんよ。きっと勘違いでしょう」 「そんなわけ……! 柳生は幸村の恐ろしさを知らないからそんな事言えるんだよ!」 「いえ、重々承知しております。ですが、流石に女性に手を出すなんて非紳士的な行動はしませんよ」 「信じてくれないのっ?! 柳生は、私が信じられないのね……!」 「え? いや、そういうわけじゃ! ちょっ泣かないでください!」 「へへっ、泣いてないよーだ。騙されてやーんの! あははっ!」 「……アデュー!!」 「ぎゃっ! や、柳生のメガネが光ってるううう! ムスカみたいになってるよー!?」 「ムスカとは何ですか。私をあんな人と一緒にしないで頂きたい」 「(じゃあその七三分けと眼鏡やめろよ……!)」 「何か言いましたか? 場合によっては幸村くんに突き出しますよ」 「何でもないですよええ何でもないです」(ちっくしょう鬼畜紳士! 仁王の性格移ってやがる!) 「分かれば良いんですよ。私は練習に戻るとします」 「は、はーい」 「………………プリッ」 「えっ」 /柳&真田編 「こんな所で何をしている? マネージャーの仕事は終わっているのか?」 「真田……終わってたら休憩してないって」 「うむ、そうか。ところで、精市を見かけなかったか」 「えっ幸村?! みみみ見てない見てない! 全然見てないよ!」 「精市に何かされた確率、93.5%……だな」 「わっ! びっくりしたー、いきなり後ろから出てこないでってば心臓にわるいよ」 「コートに背を向けているお前が悪い。それで、精市に何をされたんだ?」 「別に、何もされてないよ。ただ、熱湯入ったヤカン片手に追いかけられた位で、特には何も」 「……お前、マネージャーになってから変わったな」 「は? 何それ? 私変わった?」 「ああ。精市にされていることの6割は、当たり前だから気にしない、と思うようになっている」 「うわー……」 「昔は熱湯の入ったヤカンを持って追いかけられて、"何もされてない"なんて言わなかった筈だ」 「思えばそうだよね、何かされてるよね私。何もないわけないよね熱湯だもんね」 「精市に対しての順応性というものが身についたようだな」 「嬉しくないよ、全然」 「おい! 俺を無視するな! 精市はどこかと聞いておるのだ! たるんどる!」 「たるんでない。真田、耳元で大声出さないでよ。知らないってば。ブン太とかに聞いてみたら?」 「弦一郎、精市だったら裏の水道で見たぞ」 「そうか。わかった」 「いってらっしゃーい。後、拍手ありがとうございます! 嬉しいです!」 /全員編 「あーかーやー!!」 「うわっちょっと丸井先輩こっち来ないでくださいって! ……ってあれ、ヤカンは?」 「ヤカンなら、幸村君に渡したぜぃ。浴びたいやつが居るとか何とかで」 「浴びたくないよ! 熱湯浴びたい人が居たらびっくりだよ! 幾ら寒いからって無理!」 「ウチのマネージャーはご乱心やのう。ちょっとは落ち着きんしゃい」 「仁王! あんた幸村に言ったでしょ!?」 「何のことかの?」 「って言うかさりげなく柳生になってたよね? 柳生はプリッなんて言わないよ」 「んー? 分からんよ。柳生もプリッって言うかもしれん」 「そんな意味不明な言葉使うの仁王だけだろぃ。ぶっちゃけた話、出身地どこよマジで」 「あ、それ俺も気になってたッス!」 「俺が集めたデータによれば、仁王の出身地は――」 「あー! 参謀、言わんでいい。こいつらに知られたらお終いじゃけん」 「ずるいッスよ柳先輩!」 「そうだよ。俺も赤也の意見に賛成かな。仁王、そろそろ教えてくれても良いんじゃない?」 「うあっ?! 幸村君、どこから出てきたんだよ!」 「柳の後ろからに決まってるじゃないか。でも残念、データは見られなかったよ」 「絶対教えん。ま、大学に行っても仲良かったら教えちゃるけん、今は辛抱してくれ」 「精市、ここに居たのか。探したぞ」 「えっ真田まだ探してたの? 結構時間経ってるけどまだ幸村探してたの?」 「ああ、弦一郎が俺を探しているのは知っていた。ただ、俺からは会いに行かなかったけどね」 「非道……!」 「何か言ったかい、赤也」 「なななな何も言ってないッス!」 「そういえば柳生とジャッカルは? 柳生はまだ本物見てないし、ジャッカルは餌食になってからの行方が解らない」 「柳生なら、ラケットのガットが切れたとかでずっと部室に篭りっぱなしだぜぃ」 「ジャッカル先輩は次の練習に使うテニスボールを一グロス持ってきて貰ってるッスよ」 「ジャ、ジャッカル……!」 「赤也! またジャッカルに頼んだのかお前は! たるんどるぞ!!」 「ひーっ! 用事あったんスもん! すんません!」 「相変わらず賑やかやのう」 「そうだね。弦一郎なんか、冬だっていうのにとても暑苦しいよ」 「夏なんか酷いぜよ。三メートル以内にいると、熱気がむんむん押し寄せてきよる」 「仁王、それは冬でも有りうることだ」 「うわー! 真田がふびーん! 凄くふびーん!」 「クッ……!」 「こういうときに限って、フォローに回るジャッカルがいねーんだよな」 「残念ッスね。あっ、拍手ありがとーございます! これで今回の拍手は終わりッス!」 「ありがとうございました!」 Web拍手第一弾! 091218~100429 立海メンバーとお喋り! |